ネガルの首都にて
海外旅行で行ったアフリカはセネガルの首都、ダカールへ着いたときはひどかった。
飛行場で、回転台から荷物が出てくるなり、ポーターらしいのが、さっと荷物をひったくるようにしてとりあげる。
こっちが手を出すもので、当たりをつけるのだ。
旅行者は、とりたくても自分のバッグが自分でとれないのだ。
初めての国だし、まあしかたがないやとあきらめるのはこの私だけではない。
このセネガルという国は、フランス領だっただけに、いまのように独立しても旅行者にはフランス人が多い。
そのフランス人たちは、ひょっとすると、さらわれたという意識すらないみたいに、彼らにバッグを渡したまま、淡々としている。
こういうときの白人が黒人を見る目は、一種独特である。
冷ややかでもなければ、無視もしない。
そうかといって親しげでもない。
ましてや話しかけたりはしない。
バッグを持ったというより、バッグが動いてそこにあるという考え方か。